開けてしまいました
新しい扉
世界が広がるってこのことなんでしょう
先月詩を読む会の方から声をかけていただき、アドリブで音をつけて欲しいとのこと。
まったく想像もつかないまま練習場所へ同行させていただき、読み手2名、ギター、私(リコーダー&クラリネット)揃ったところですぐに担当割へ突入。
私より、20も30も上の方たちから言われるとハイ!といい返事しかできず、とりあえず一緒の船に乗 せてもらってみるという姿勢でおずおずと始めてみたところ、なんだかわからないけどわからないまま出てくるまま音を発している自分がいる。
詩の内容は、老いていく侘しさや子供の頃の悲しい思い出など、わりと重めな内容なのだけど、何よりもまず詩を読むお二人の声がすごく作用しているような気がする。
お二人の声はすごく若々しい。
そしてなんともいえない表情がある。
なのですごくマイナーが合いそうなところに内容とはまったく関係なさそうな軽さやひょうきんさのようなものがわりとしっくりきたりする。
結局、その初日とあと1日合わせてみただけで、発表会に出演することになってしまった。
しかも、せっかく参加するんだからということで、音楽担当の2人もそれぞれ短い詩を読むことに。
これが一番緊張した。
本番って面白い。
練習してた雰囲気と全然違う音やリズムが出て発見だったり、練習ではうまく詩の幅におさめられずはみ出したり、尻窄みだったりしたところをなんとか成功させたり、ギュッとやっぱり集中する力がみなぎる。
ギターのおじさんも何かが降臨したかのようにいい頃合いに時々ハミングを入れたりするので、こちらもいい具合にほぐれてバトンをいただけたし、照明を落としてスライドを流しながらの雰囲気にも助けられた。
時々こうやって感覚を体操させてあげないとね。
言葉の神さま、音の神さまにそう言われた気がして、ああそうなのかもしれない、そうなのかもしれない、と思い当たる節をポツポツみつけながら余韻にひたっている。