なんのおぼしめしだか、すごくツボなギャラリーが近所にあるので通うようになっている。
そこへ行くと、現代アートを研究している人、いろいろなジャンルの作家さん、マダム、不登校の人、“スワニミズム”といって諏訪地方の郷土史をアート的に?宇宙的に?人類学的に?幅広く紐解いていくグループの人、鉄塔写真を撮り続け徒歩で来る人、などなど、、いつも刺激的な人たちに出会うことができる。
直接でなくとも、展示作品からなにかしらいただいている。
それから、その土地、集落の佇まいに息をゆっくりと吸い込みたくなるような美しさがあって、思わず散歩に繰り出してしまう。
そうしているうち、後からジワジワと何かが壊され、また新しいカオスの中へ突入していくのを自分の内に感じることもあったりして、不思議な磁場に取り憑かれているのだと思う。
時々そんな自分にフィットする場所へ出かけながら、普通の生活をしながら、呼吸をしながら、何かが変化していくのを観察していたい。
解体と再構築の狭間で、ただ当たり前のように在るエネルギーに手を合わせ、ありがとうとさよならを唱えたい。
アノニムさんの8月は、しょうぶ学園の展示があるので今からワクワクしている。
あの途方もないような溢れては止まらないようなヌイ(縫い)の世界は、あまりに直結した脳みそと情動がそのまま表われ出たようで、作り手の生命が輝いている瞬間に対面させてもらっている気持ちになる。
そしてそんな営みを実現させている家族や施設のありよう、サポート力にも心動かされる。
アノニムギャラリーは、私の命に関わっている。
と言うと大袈裟だけど、日々の中にそんな楽しみが増えていくことに、うん、うん、とうなずいては深呼吸している。