ゲストハウス赤石商店さんにて映画を観た夜、私はまんまる窓の薪ストーブに釘づけになった。
DMをいただき、さっそく見学させてもらう予約をして行ってまいりました。
おじゃましてみてやっぱり、キッチンと大きなテーブルの真ん中で暮らしの相棒となっている様子がありありと感じられるストーブに吸い寄せられる。
そして作り手であるイエルカさんのチャーミングな人柄にもグッとグッと引き寄せられてしまい、説明を受けたり、相談にのっていただいている間中なんだか楽しくなってきてしまってニコニコが絶えない。
イエルカさんは、チェコから日本に移住して30年以上の方で、奥様との出会いや今までの人生の一部を伺っただけでもまるで映画のよう。。
ずっとずーっと物語のように聞いていたくなりました。
奥様が中心となってされているお仕事はギリシャのヤクの毛を紡ぎ、織り、絨毯にすること。
冬じたくの季節、ストーブも絨毯も注文が続いているようです。
私も羊の毛を扱っていることを話すと「なかまだねぇー」と言ってくれる。
部屋ごとに使っているストーブを見せてくれ、「おともだち」と呼び、運ぶためのフォークリフトも「おともだち」と呼ぶ。
注文を受けて送り出すストーブのことも娘を嫁に出す気持ちになるんだろうな。。
心を鷲づかみにされたまま、帰りしなに教えてくれたのは小林一茶のシンプルでいてクスッと笑ってしまうような俳句 二句。
出会ってから別れるまでずっと生き生きしていて、カレルチャペックのTシャツもお似合いすぎのイエルカさんは、ワインという苗字も、ワイン好きも、事実だそうです。
本当に大好きになってしまいました。
あの山でイエルカさん夫婦が仲良く暮らしている。。
そんなことを時々胸に灯しながら、私も日々を暮らしていきたいです。