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ト・プローヴァト

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カテゴリ:ひつじ( 27 )

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「羊の求めているのは何ですか?」
「さっきも言ったように、残念ながら私には言葉でそれを表現することはできない。羊の求めているのは羊的思念の具現だとしかな」
「それは善的なものですか?」
「羊的思念にとってはもちろん善だ」
「あなたにとっては?」
「わからんよ」
と老人は言った。
「本当にわからんのだ。羊が去ったあとではどこまでが私でどこまでが羊の影なのか、それさえもわからないんだ」




『羊をめぐる冒険』 村上春樹
by toprobato | 2012-06-05 15:57 | ひつじ

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「簡単に説明すると」
と羊博士が言った。
「羊が私の中に入ったのは一九三五年の夏のことだ。====== 夢の中に羊が現れて、私の中に入ってもいいか、と訊ねた。かまわん、と私は言った。その時は自分ではたいしたことのようには思えなかったんだ。なにしろこれは夢だとちゃんとわかっていたしな」
老人はクックッと笑いながらサラダを食べた。
「それはこれまでに見たことのない種類の羊だった。私は職業柄世界中の羊は知っていたが、それだけは特別な羊だった。角が奇妙な角度にまがっていて、足はずんぐりと太く、目の色は湧き水のように透明だった。毛は純白で、背中に星の形に茶色い毛がはえていた。こんな羊はどこにもいない。だからこそ私はその羊に私の体の中に入ってもかまわんと言ったんだ。羊の研究者としてもそのような珍種の羊を見逃したくなかったしね」




『 羊をめぐる冒険 』 村上春樹
by toprobato | 2012-06-05 15:43 | ひつじ

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「みつかりっこないさ。北海道は君が考えているよりずっと広いし、羊だって何十万頭もいるんだよ。そんな中からどうやって一頭の羊をみつけ出せばいい?不可能だよ。たとえその羊の背中に星のマークがついているとしてもさ」



『羊をめぐる冒険』 村上春樹
by toprobato | 2012-06-05 15:11 | ひつじ

羊センパイ

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北海道から帰ると、さっそく原毛が届いていたので嬉しい悲鳴〜!

晴れたらひたすら洗って干すのみです。

初心者の私は、まず道具や材料から探しに出ます。

必要な洗剤は「練りモノゲン」

専門店にしか無いようなので、届くまで時間がかかります。

ここはたのみの綱の岡さんにTEL。

分けてもらいに行きました。

古民家に一人住まいの岡さんの庭に、あの時の原毛がちゃーんと干されていました。

流石ベテラン岡さん!さっそくお仕事にとりかかっているようです。

以前おじゃましたお部屋には、新たに染められた糸も吊るされていました。
緩い紡ぎ、絶妙なネップの入った色は、岡さんにしかできない技です。

これから暑くなるので、作業がはかどるのは早朝とのこと。

私もそちらのサイクルにできるかしら。。

練りモノゲンの他に、過去の『スピナッツ』(羊の雑誌)をごっそり貸していただきました。

岡さんの家は、どこを見ても羊の手仕事の道具ばかりでワクワクします。

勉強になります!
羊センパイ!
by toprobato | 2012-05-27 20:57 | ひつじ

あけましておめでとうございます

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昨年は、いろいろなオーダーをいただき刺激を受けることになりました。

さっそく取りかかっています。。



チクチクが気になる方には、額周りにコットンの糸を使用して

ライヴ使用にはラメ糸&ハデ糸で先っちょ長〜く

市販の物ではサイズが合わない方へ、超ビッグサイズ

フリンジがたっぷり付いたモヒカンタイプ


などなど男性からの依頼もまた楽し♪です。

写メをいただいてイメージでおまかせいただくこともあり、これが一番ワクワクします♪♪


さて、2012年はどんなのが生まれてくるでしょう?




気分転換に…

整理しそびれたまっていたカセ糸を玉に巻きとりまとめていると、編んでいる時間の方が長かったからかなんだか新鮮。気分も一新します。

まるで初めて糸と関わる人のようになって、いやもしかして自分自身が糸のようになってほどけて…

いやはや…これは気持ちいい…

何かが始まる朝のように、今年の羊も動き始めました。



2012年もどうぞよろしくお願いいたします。
by toprobato | 2012-01-02 18:43 | ひつじ

今年も

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本当に本当に
ありがとうございました!!


カサノヴァふたり展もクリスマスまでの延長となり、今年も本当にたくさんの方々に足を運んでいただいてトーン&ト・プローヴァトは感謝で一杯です。

昨晩は打ち上げにて、来年へ向けての話ができたり、夢のような将来を妄想したり、今年の締めくくりにぴったりな一時でした。


これからいったい何頭分の羊さんにお世話になるのでしょう…?

そう思うと、今後ますます手に取った方にニッコリしていただけるような素材や肌触りに注目し、なんといっても楽しいイロ・カタチを作っていきたいです。


作品作り以外にもどんな活動ができるか?
無限に広げていきたいなと思っているところ
先日は、『おばあちゃんの日』となりました。

デイサービスで働く友人の職場に作品を持っておじゃましたのです。

利用者さん全員おばあちゃん!職員さんも全員女性!の大家族みたいな雰囲気でした。

しりとりに参戦すると“むちゃくちゃ”“おめでとう”など微笑ましいワードが飛び出します。

帽子好きのおばあちゃんや、他の方の作品にも出会うことができてホッコリホッコリさせていただきました。


いろんなカタチでみなさまにお世話になっております。

そして今年のト・プローヴァト展、ふたり展にお越しくださったみなさま、オーダーくださったみなさま、お世話になったみなさまありがとうございました。

ト・プローヴァトは来年も新たな挑戦をしてまいりたいです。
by toprobato | 2011-12-30 21:23 | ひつじ

SPINNUTS

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夏に訪れた羊の原毛を扱うお家スピンハウス。

そこは、30年も前から羊一筋!とてもマニアックな専門誌SPINNUTS を発行し続けている編集長のお家でもありました。

あれよあれよという間に1p原稿を送らせていただいてから、2011 Sep No.80として届けられたのがこの冊子。

パソコンが苦手すぎなため、写真と文字を切り貼りしてなんとかまとめた1枚がこのような形で載せていただけるなんて夢のようです。

ホントにありがたや〜です。

冊子の内容は、フェルトや織、果てはジャンルに囚われないウールにまつわる国内外の作家さんが取材されていたり、作り方なども写真付きで細部にわたって分かりやすく掲載されています。
また、羊を食す文化についても。。

そして今年は特に、目をそらすことのできなかった(とは編集長ポンタさん談)大変な問題についても丁寧に調査されており、詳細が現実的に伝わってきます。

チェルノブイリの事故による汚染値はどのくらいなのか、シェットランド羊毛のデータを京都大学で取ってもらい、安全性を確認することも1988年から7回にわたって行っておられ、今年から国産羊毛の買い取りをスタートされています。

原毛を輸入しているスピンハウスにとっても、それを仕入れる方にとっても、製品として個人の手に渡った時の一人一人にとってもとても大事なことです。

災害にみまわれた東北の様子、復興に向けたクリエイターによる新たな活動も、7月に現地を訪問した編集長ポンタさんの直筆から語られています。。

表紙になっているのは、大船渡の下駄やさん。
一心に鼻緒をすげ替えている様子です。

ポンタさんにとって目をそらすことのできなかったこと。
放射能の問題以外にもあったのだと思います。

次号No.81は11月発行予定です。


スピンハウスさんは春にイベントも企画されています。

3/8〜3/11の4日間、京都文化博物館や市内各会場で作品展やワークショップが目白押しとなります。

羊づくしな日々を過ごしてみたい方、羊好き、ニット好きというわけでもないけどなんとなく興味のある方は、ヒツジパレット2012をチェックしてみて下さいませませ。。
by toprobato | 2011-10-31 01:58 | ひつじ